2014年、うちの家族で一番人気のあったカードゲームをご紹介。現在小一・小二の息子たちとパパ(私)・ママで遊んでいます(特にママがお気に入り?)。準備・プレイ時間ともに非常に短く、食後の空き時間などにぴったりです。
- タイトル:ラブレター
- メーカー:Arclight Games・カナイ製作所
- 作者:カナイ セイジ
- Arclight Gamesの公式サイト
プレイヤーの目的は、とある国の姫にラブレターを届ける事。姫にできるだけ近い身分の人にラブレターを託す事を目指します。
登場するのは8種類の人物。
カードには強さを表す1から8の数字が書かれています。数字大きいほど姫に近い身分という事ですね。
それぞれ枚数が異なり、全部で16枚あります。
ゲームの準備は次の通り。ほとんど時間がかからないのが良いところ。
- 16枚のカードをよく混ぜて1枚抜く。抜いたカードは見ずにしまっておき、このゲームでは使わない。
- 全員に1枚ずつ配る。(このカードがラブレターを託した相手という設定)
- 残ったカードは山札にする。
ルールも簡単です。
- 自分の番が来たら1枚カードを引く。
- 引いたカードか元々持っていたカードのどちらかを捨てる。
- 捨てたカードの効果に従う。(必ず)
1枚引いて1枚捨てる、の繰り返し。捨てたカードの効果には必ず従わなければなりません。
- (1) 兵士:誰か一人を指名し、持っているカードが何か言い当てる。当てられた人はゲームから脱落。(ただし、兵士と言う事はできない)
- (2) 道化:誰か一人を指名し、カードを見る。
- (3) 騎士:誰か一人を指名し、カードの数字を比べる。小さい方がゲームから脱落。同点なら何も起こらない。
- (4) 僧侶:次の自分の番まで他の人からのカード効果を受けない。
- (5) 魔術師:自分か、誰か一人を指名する。その人は手札を捨てて山札からカードを引き直す。
- (6) 将軍:誰か一人を指名し、自分とカードを交換する。
- (7) 大臣:引いたカードと大臣の強さの合計が12以上になったら脱落する。
- (8) 姫:姫を捨てた場合、ゲームから脱落する。(魔術師の効果で捨てさせられる場合がある)
カード効果をまとめた一覧表カードが付属しているので、字が読めるならこれを手元に置くと良いでしょう。(後述しますが、このカードより良い方法があるので私は使っていません)
脱落したプレイヤーは、手札があれば公開してゲームから抜けます。一人を除いて全員脱落したら残った人の勝ち。山札がなくなった場合は手持ちのカードの一番強い人が勝ちとなります。
カードの効果は文章だとわかりにくいですが、やってみると一つ一つはとても単純です。カード左上には、カードの強さ以外にカードの効果を表すアイコンと、そのカードが何枚存在するかを表す丸印が記載されています。慣れてくるとこのマークだけで大体わかります。
ゲームのプレイ時間はとても短かく、5分もあれば1ゲームが終了します。最初の番で誰か脱落という事も当たり前。たった16枚のカードですが、遊んでみると実に様々な展開を見せてくれます。
説明文を読めない子供の場合、カードに書かれた文章はあまり意味をなしません。このゲームには、ルールを覚えてしまった人向けに効果説明文の記載が無いカードセットが含まれているので、子供と遊ぶ時はこれを使っています。子供たちは口頭の説明と何度かのプレイで効果を覚えてしまうので問題ありません。こちらの方がイラストが大きく、雰囲気も良いですね。
ゲームに説明無しカードを使うと、説明ありのカードが余ります。この余ったカードを各種類1枚ずつ場の中央に説明用に並べておきます。カード効果の一覧表の代わりに、カード自体を置いておくわけです。こうしておくと最初のルール説明やゲーム中に大変役立ちます。ゲーム中、特に子供は最初カードの名前がわからないので、場の中央に置いたこれらのカードを指差してもらってカード効果の対象を特定するのです。
子供相手に説明する場合は、『兵士』→『へいたい』、『道化』→『ピエロ』、『魔術師』→『まほうつかい』などと言い換えた方わかり易いでしょう。『大臣』は呼び名は『だいじん』のままとして『王様の次に偉い人』と補足。『僧侶』は説明しにくいですね…。
基本カードはこれまでに紹介した8種類ですが、他にも追加カードがいくつか同梱されています。姫と入れ替えて使う『王子』(女性プレイヤー向け)、引いたら即脱落の『王』など。
覚えることが少ない。準備もプレイ時間も簡単。適度な推理や腹の探り合い具合が心地良い。負けになるのが早すぎて負けてもあまり悔しくない。1ゲームがすぐに終わるので脱落しても待ち時間があまり苦になりません。ついつい何度も遊んでしまう名作です。