ボードゲーム一人プレイ

積んだり眺めたり遊んだりしているボードゲームの記録

にわとりのしっぽ

前回に引き続き、うちの子が早い時期に遊べるようになったゲームを紹介します。前回のキンダーメモリーと同じく記憶系ゲーム。ルールも同じく神経衰弱なのですが、遊んでみると感覚が随分違います。

  • タイトル:にわとりのしっぽ
  • 原題:Zicke Zacke Hühnerhacke
  • メーカー:Zoch (ツォッホ)

大きいサイズの箱。

ゲーム風景はこんな感じです。農場のような所でにわとりが追いかけっこをしている、という設定。各人1つのニワトリコマを担当して進めます。

円状に並べられた卵形タイルがコース。ここをぐるぐる周ります。

中央には12種類の八角形タイル。絵柄1種類に付き、八角形1枚・卵形は2枚あります。自分の番に八角形タイルを1枚めくり、自分のコマの前にあるタイルと同じ絵がでれば1マス進みます。間違えるまで何度でもめくれる。

卵・赤背景・青背景、などなんとなくで覚えていると間違えるような絶妙なイラスト。ニワトリが進んでいくと、そのうち前のニワトリに追いつきます。

追いついたら、次は前のニワトリのもう1つ先のタイルと同じ絵を当てる必要があります。見事当てる事ができたら、前のニワトリを追い越します。実はこのニワトリのコマ、しっぽが抜けるようになっていて、追い越されたニワトリはしっぽを抜かれます。

追い越したニワトリは、抜いたしっぽを自分のしっぽに追加。最終的に全員のしっぽを奪い取ったニワトリが勝ちです。(抜かれたニワトリは、再度追い越す事ができればしっぽを取り返せます)

4人でやった場合、勝ったニワトリはこんな感じになります。孔雀のような豪華さ。

しっぽを失った敗者ニワトリ達。

ルールは神経衰弱そのものですが、連続して正解するとどんどんコマを進める事ができて壮快です。木製のニワトリコマは程よい大きさでずっしり重く、動かす時にドン、ドンという感じで迫力がある。タイルもコマに合わせて大きめ、厚手で丈夫に出来ています。子供も触っていて楽しそうです。

普通の神経衰弱だと、取るタイルやカードがだんだん減っていくだけで、タイルやカードの絵・形以外に見た目の面白みはあまりありません。ですが、このゲームは同じルールでありながら抜きつ抜かれつのニワトリレースの醍醐味を味わえる、というところが画期的だと思います。

私は上の子と1対1でやる事が多いですが、1回抜かれたら負けなのでかなり緊張感があります。最初の頃はタイル8種類でやって手加減して五分五分といった感じでした。今は全種類使って真剣勝負で大抵負けています。子供の成長は嬉しいですが、負けると悔しい。なんせしっぽを抜かれるので!

前回紹介したキンダーメモリーに比べると、緊張感が高いせいか随分頭が疲れます(疲れているのは大人だけかも)。しかし1プレイ時間が短いので集中力はなんとか持ちます。

このゲームでは、

  • 自分の担当コマがある
  • マスに沿って進む

という概念を簡単に覚える事ができます。この概念、知らない子供には理解するのが案外難しいようです。このゲームより前に簡単なすごろく形式のゲームをやろうとしたのですが、この二つの概念に加えてサイコロという概念も必要になり、かなりハードルが高いという事がわかりました。すごろくタイプゲーム導入の前段階として、このゲームは最適だと思います。

次回も記憶系ゲームを紹介する予定です。サイコロが登場。(そんなにすごろくがやりたいのか)